このページでは、土地活用におけるアパート経営と、戸建て経営を比較しています。このふたつの土地活用法の間には、どのような違いがあるのでしょうか?
「親族から譲り受けた土地がある」とひと口に言っても、その状態はさまざま。もし空き家があるのなら、そのまま活かすかたちで賃貸経営を検討するというのはどうでしょう。
「でも、あんな古い家に住みたいと思う人がいるだろうか」と、あなたは考えるかも?
確かに「雨漏りなどのダメージがある」、「ガスや水道など、基本設備に問題がある」という一戸建ての場合、借り手はつかないでしょう。しかし古い家屋には「収納が多い」、「和室がある」、そして「広い庭や駐車場がある」などの長所も、多くあります。
「いずれマイホームを建てるつもりだが、今のところ…」という新婚夫婦や、ワンルームマンションの生活に息苦しさを感じている単身者など、隠れた需要は意外に多いのです。また近年は「ルームシェア」という賃貸形態も普及しつつありますから、一戸建ても捨てたものではありません。
以下に一戸建て経営のメリット・デメリットを紹介しますので、アパート経営とどちらが良いか、比較するためにお役立てください。
まず、初期費用の安さが挙げられます。家屋の傷み具合によってリフォーム費用は異なりますし、古くなったエアコンや水回りの設備を取り換えるだけでも、100万円近い費用は必要。それでも、建設に数千万円単位の費用がかかるアパート経営に比べれば、安いものです。
次に、立地。アパート経営の場合、最寄駅から距離があるほど、経営には暗雲が立ち込めます。でも駐車場付き一戸建ての場合には、マイカー使用を前提とした入居希望者が集まります。多少立地が悪くても、入居者付けは充分に可能!さらに一戸建てに住む人は、契約期間が長くなる傾向にあるそうですよ。
またアパート建設が難しい変形地などの場合は、苦労して重層長屋を建てるよりも、空き家をそのまま活用する方がスムーズです。
一棟経営のアパートは、一室の入居者が退居しても、他の入居者からの家賃収入が見込めます。しかし戸建て経営の場合、入居者がひと組なので、空室期間が長引くと利回りの大幅な低下を招く危険があります。
またいくら設備の充実した一戸建てと言っても、家賃はせいぜいアパート2居室分程度。例えば10室を内包する一棟アパート経営に比べ、家賃収入の総額は5分の1程度となるのです。
「その分、初期費用やランニングコストも少なくて済むから…」と割り切れるのか、それとも「すでに老朽化している家屋だし、いずれダメになるなら、いま壊してアパートを新築した方が良さそう」なのか、よく検討する必要がありそうです。
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