アパート経営で重要なのは、いかに空き室を出さずに部屋を埋め続けられるかです。そのために必要なのが「入居者管理」をどのようにうまく回すかと言えます。
ここでは、入居者管理がうまく回らなかったばかりにアパート経営が失敗してしまう事例や、どのように入居者管理を行えば良いのかをまとめてみました。
入居者管理で失敗する可能性としては、入居者の苦情に関する対応が取れていない。入居者を選ばずに受け入れてしまったといったことが起こり得ます。
アパートは管理が行き届いてないと、汚れてしまい使い心地が悪くなるものです。そうなると入居者から苦情が寄せられます。その苦情一つひとつに対して真摯に向き合って対応できれば、入居者も安心して長く住み続けられますが、いくら苦情を出しても対応してくれない場合は、オーナーに対する信頼度が落ちてしまうでしょう。それがきっかけで別の住居へ出ていかれてしまう可能性は低くないのです。
入居者すべてが良い人だとは限りません。中には夜中まで騒がして隣の住民へ迷惑をかけたり、内緒でペットを飼い始めて部屋をダメにしてしまったりする可能性も十分にあります。その住民1人の迷惑行為の影響で多くの住民が去ってしまうこともあるです。
しかし、賃貸において入居者を無理やり追い出すという行為は、借地借家法という借主を守る法律によってかなり難しくなっています。そのため、その住民を放置したばかりに、他の優良な住民が他へ移り住んでしまうことになるのです。
家賃を滞納してしまっている入居者へ家賃の支払いを迫る業務は、精神的に負担の大きな業務です。入居者と良好な関係を築けていれば話しもできますが、まったくコミュニケ―ションを取れていない場合は、知らない人へお金を出せと迫るようなものだと捉えて強く言えないオーナーもいるでしょう。
その負担から強く言い出せず、入居者は支払いを滞らせてしまうといった事態もあります。
入居者管理は出来るだけプロの管理会社に任せることがおすすめです。気が重くなるクレーム対応や家賃の督促なども依頼内容に含まれていれば、管理会社が行ってくれます。
理想としては、管理会社に主な業務を任せた上で、オーナーが月に1度アパートの様子をチェックすることです。管理会社から送られる運営状況と相違はないか、住民は満足そうに過ごしているのか、共有スペースの手入れは行き届いているのかなど、報告書では見えない現場の空気を知ることも必要です。
万が一、管理会社がきちんと管理が出来ていなかった場合、管理会社を載せ変えるきっかけにもなるはず。まかせっきりにせず、様子を見届けることが重要でしょう。
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